Roadster 20th Meeting ロードスター20周年ミーティング in 三次

20th Report 20周年ミーティングレポート

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 20周年ミーティングのプログラムの冒頭の文面の中に、「故郷への道をたどろう」というひとことがありました。
 当日の朝、ゲートのマツダスタッフに「おかえりなさい」と声をかけられた参加者の1人から、「このクルマには帰る「故郷」があるんだなあ、と感激しました。」と言われました。
 会場となった自動車試験場で、スタッフによって育てられ、世に出されたこのクルマたちが、そのスタッフに「おかえりなさい」と迎えられてなつかしい我が家に帰る、まさに10年に一度の里帰り。今号ではその模様をお伝えします。参加できた人は、感動を新たに、参加できなかった方は30周年には自分も、と思いながらご覧ください。

参加情報

 まずは、最終的な参加申込情報。

参加申込者数2497名(平均年齢38.2歳)
参加申込台数1645台(その他一般車112台)

 近隣5県からの参加者が750名でしたが全体の30%に過ぎません。北は北海道から18名11台、南は沖縄から3名。文字通り全国各地からでした。約800km離れた関東地区1都3県からの参加者は446名300台。また、海外からはイギリス6名、フィリピン6名、タイ3名。
 ちなみに日本国内のロードスターの販売実績は、1989年〜2009年7月で、163,425台。既に廃車になっている車体もありますから、1645台は、確実に100台に1台以上ということになります。
 1645台の型式台数の内訳は下記。

NA6:512台、NA8:487台NA計:999台60%
NB6:124台、NB8:260台NB計:384台24%
NC:262台NC計:262台16%

 NAが販売を終えてから12年経ってますが、溺愛から腐れ縁?までまだまだ根強い人気です。さて10年後はND、NEも加わって、どんな比率になるやら、楽しみです。

開会まで

 前日、前夜祭の後、私、司会の鈴木学氏(以下学さん)、マツダ芦塚氏(ディレクター)、PA担当の西原氏、中川氏、小森氏で進行ダンドリの最終確認を済ませたのがちょうど24時頃。10年前は初のダンドリ確認&決まっていないことが多く、26時までかかったことを考えると大きな進歩?。さて30thは?
 当日朝、私、学さんは、5:40頃デミオで入場。既にゲートオープンに向けての配置についているマツダスタッフに「おかえりなさい。」と迎えられます。事務局として万一のチケット忘れの参加者などに対応するため、0404007中嶋くんと0510010大古くんに黄色いポロシャツでゲート内待機もお願いしてました。彼らは開会後は仲間と共に、署名車管理も担当してくれました。早朝からお疲れ樣でした。

 メイン会場到着後は、オフィシャルテントの売り場準備。私は署名車の準備、タペストリー展示作業などを淡々と。ちょっと肌寒い位だった気温も日が高くなるに連れて(参加車が試験場の周囲に集まり始めるに連れて?)上昇。学さんは、西原くんたちと共に、FM放送開始。入場前の場外にも結構聞こえたそうです。6:20頃、ゲートオープン、しばらくすると、クルマを停めた参加者がメイン会場に到着し始めます。9時過ぎまでの時間帯に、たくさんのメンバーが声をかけてくれ、準備を手伝ってくれた人もいました。
 開会まであと1時間の9時頃、外が大渋滞しているという情報が。入口は正面ゲートだけで、そこに3時間で1700台余りが集中するわけで、軽井沢よりシビアかも。ゲートのマツダスタッフも手慣れているわけではないので。朝の時点で、三次警察さんが信号調整をしてくれたようです。

 本部テントでは、見学バスツアーの整理券1回目〜7回目を配りました。前回、バス停で並ぶ時間がもったいなかったという反省から。担当は2005年NCの導入担当だったマツダマーケティング部の空閑くん。5台のバスで7回。全部で1600名余の整理券は、開会式後には配付終了。人気アトラクション?。
 会場到着した人達には、さっそく乾杯用ソフトドリンクの引換も。この日に運び込まれたソフトドリンクは6000本…想像つかん。
 ふと気づくと、ステージ前に設置されてるはずの太鼓がまったくなく、おや?と思ったところに「おんな太鼓のクルマが渋滞にはまってます」と連絡。その時点で9:25。9:45までに会場に到着できなかったら、プログラム変更、と決定。9:42に正門から到着の連絡があり、ホッと一息。ステージ裏に到着後、5分で太鼓の設置終了。10分で着替え終えて、乾杯前には演奏準備完了していました。お見事。もちろん演奏も。
 9:50、1989年生まれの参加者をお呼び出し。15名位いるはずでしたが、9名が集合。後から聞いたら、クルマを停めて歩いて向かってる最中だった人もいたようです。場内は広いです。

「おかえりなさい」で開会

 まずは、学さんからの「おかえりなさい!」でスタート。ステージ前からは、ちょっと小声で「ただいま〜」の声。そりゃいきなりは恥ずかしいわな(笑)。10年前、いってらっしゃい、と皆さんを見送った手前、今回も司会に来ました、という話から、私もひとこと「おかえりなさい!」今度はちょっと大きな声で「ただいま〜」の声。いいです。
 まずは、このクルマを生み出し、こんなイベントの機会をくれたマツダへの感謝とお祝い「おめでとうございます。ありがとうございます。」心からの大きな拍手が、マツダスタッフに向けて寄せられます。
 参加台数と参加者数を伝えると、おおーっ、と驚きの声。何で20年も経ってるのにこんなに集まるんだよ、には笑い声。

20歳の乾杯

 さっそくの乾杯は10時10分20秒。会場に来れなかった全国の仲間も、同じ時間に乾杯できるよう、時間を決めて告知してきました。乾杯の音頭は、89年生まれの参加者。その中に、申込時点で住所(マツダの寮)で把握できた2名がいたので、「この中にマツダ社員がいます。」と呼びだすと3名が挙手。1人見落としてました。乾杯の発声は3人で。西原くんのiPhoneからのNTTの時報が場内に鳴り響く中、10秒ほど遅れて、乾杯!。思えば、彼らはこれから一生、ロードスターと同い年という烙印?を押された人生を歩まなければならないのです(笑)。その成長を見守っていきましょう。
 乾杯直後の効果音(エンジンスタート〜レーシング〜スタートの排気音)は、花火に代わる西原くん力作。この音はNBだとわかった方は相当なオタクです。
 そして、10年前同様、布野おんな太鼓の方々の演奏。和太鼓の周波数は、日本人に合います。

副社長ごあいさつ〜開発陣、地域ゲスト紹介

 フィリップGスペンダー副社長からのごあいさつの後、開発担当の金井専務、今回のイベント責任者稲本常務、参加役員と、ロードスター開発メンバーの紹介。平井さんを始めとして、22名の方をステージ前でお名前と業務内容を紹介。ひとりひとりに参加者から大きな拍手をもらいました。
 ついで、三次市村井市長、三次警察署花本署長、三次商工会議所三田会頭、三次郷心会奥田副会長に登壇いただきご紹介。村井市長と花本署長にはご挨拶もいただきました。翌日からの全国交通安全運動のご案内もいただきました。三次警察さんには、退出時にも渋滞緩和に尽力いただきました。ありがとうございました。

1台1台が限定車

 場内には、すべての限定車、特別仕様車を一堂に展示しました。とっても程度のいい中古車の展示だな(笑)という声もありましたが、もちろん今回も参加車の愛車たちですから当然程度は極上です。全部で28台+マツダの20周年記念車。そのうち6台は、10周年ミーティングでも展示したクルマです。その車たちをひっぱっていくようなその先頭位置には、当日63万2232kmの最長走行NA6も展示。今回は、お礼も兼ねて、展示協力いただいた方々をステージで紹介しました。代表して、おなじみの0007028露木くんは「自分の根性で走れるのは30万kmが限界で、そこから先は、今日みたいに応援団に後ろから押され、前から引っ張られてこんな距離になりました。」と、ごあいさつ。そして最後は「今日はここに限定車のオーナーがいらっしゃいますが、ロードスターのよいところは、1台1台がみんな自分なりの限定車だということです。」で締めてくれました。これはうまい!。場内も拍手喝さい。

 限定車、特別仕様車を一度に見て、撮影できる機会は滅多にありません。ROCJのメンバーだけで全車を集めようと思っても、やっぱり何人かは泊まりがけになってしまうと思います。参加者にとってもメディアにとってもいい機会になったようです。でも、後からいろいろ映像、画像を見ていると、一番人気?は、最多走行車だったような(笑)。

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