それぞれのStory

中村浩基さん(55、埼玉、RCOJ0805002)

ロードスター25周年おめでとうございます!
平成元年、上司が一緒で仕事中にもかかわらずディーラーに立ち寄ってしまった日のことが、懐かしいです。その時貰ったカタログは、今でもあります。発売以来25年が経過し、先日4代目が発表されました。実車を見て、あまりのカッコよさに唖然としましたが、家に帰って我がNAに乗り、「NAは色褪せない、特別だ。」と思いました。それにしても、マツダの皆さんは、本当にコツコツと真摯に、ロードスターを創り続けてこられたんですね。
ロードスターは、動き出した瞬間から非日常が始まるようで、短時間の運転でも心が洗われるというか、とても癒される存在です。自宅階段の踊場から真下に見えるNAを眺めては、手放せないなと、いつも思っています。マリナーブルーのNAに乗って、今年で21年目です。遠出するわけでもなく(一番遠くは20周年の三次です)、近場をちょこちょこ走るだけですが、多分、死ぬまで乗り続けます。
ボーっと走るお気に入りの道は、正丸トンネルへ抜けるR299です。風も、匂いも、光も、全部きます。すれ違う屋根のあるクルマを見て、オープンなら100倍楽しいのにと思います。
今から10年位前ですが、NAのワイパーにメモが挟んでありました。「このクルマを売ってください。」と、名前と電話番号が記されていました。電話してみると、免許取り立ての高校生で、毎日私のNAの前を通っていて、欲しくなったとのことでした。「売らないよ。」と伝えましたが、妻は、「かわいい」と言っていました。彼はもう30歳近いと思いますが、きっとロードスターに乗っていると思います。不思議なクルマですね。
私は卒論のテーマが、マツダに関するものでした。技術があるのに経営(商売)がうまくいかない。技術開発と経営を、どうバランスをとるのか。もう30年以上昔ですが、当時、五反田の駅前にあった東京本社(?)にお邪魔して、資料を見せて頂いたこともありました。当時の東洋工業の皆さんが目指していたのは、現在のマツダの姿ではないかと、私は思います。技術凄いし、立ち位置、明快・明確ですし。
30周年、40周年、50周年と頑張って欲しいです。ロードスターがある限り、マツダは大丈夫だと思います。
  • What's your Story?
    (RCOJ会報vol.70巻頭 from officeから)