それぞれのStory

吉浜明夫さん(41、埼玉、RCOJ0404033)

幼少期にスーパーカーブームの真っ只中にいた世代なんで、スポーツカーに対する憧れは常にありました。
でも、初めて手にしたクルマはドイツ生まれの空冷エンジン搭載の世界的大衆車。所謂「エンスー」な路線でした。
そんなクルマ生活を送る中で、「もう一台足になるクルマが欲しい」との思いから選んだ車が、なぜかロードスターでした。当時広島に住んでいたからとはいえ、この時点でなにか間違ってるような気が…(笑)。そして中古車屋さんでの初めてのロードスター体験。衝撃でした。ダイレクトなハンドリング感。屋根を開けて感じた風と空気の匂い。見慣れた街中の風景が屋根が無いことだけでこんなに変わるんだということ。なにより、運転がこんなに楽しいものだったんだという感覚。「もうコレしかない!」と思ったけれど、当時は黄色が欲しくてもなかなか出物がなく、白いNA6CEに約一年乗った後にようやく見つけたのが現在も活躍している3年落ちのNA6C Jリミテッドでした。
そんな出会いからもう17年。いつしかロードスターは足グルマから趣味グルマへと昇格(?)し、走行距離も25万キロ。思えばいつもロードスターが傍にいました。偶然峠で出会ったロードスタークラブのメンバーにうまい具合に勧誘され(笑)、参加したツーリングや各種ミーティング。ジムカーナからサーキット走行会までこなした若い頃。節目である三次での10周年と20周年イベント。初デートの待ち合わせ場所にオープンで現れ、独身時代の奥さんにドン引きされたこと…(まあ、数分後には彼女も楽しいと大笑いしていましたけどww)。そんな彼女も、いまではロードスターのことを一番可愛がってくれる私の最大の理解者となってくれました。
そしてロードスターに乗ることも楽しかったですが、なにより楽しかったのはロードスターを通じて交友関係が飛躍的に拡大したこと。年齢、性別、職業も異なるロードスターに乗っていなければ絶対に出会うことの無かった友人達。広島から岡山、そして埼玉へと住む場所が変わってもずっと彼らとの付き合いは続いていますし、転勤先でもロードスターがきっかけの友人関係はどんどん広がっています。
デビュー当時のカタログにあった一節
「このクルマを手に入れるほんの少しの勇気を出せば、きっと、だれもがしあわせになる」
この言葉大好きです。ロードスターと出会えて、本当に自分は「しあわせ」だったと思います。
新しいロードスターもそんな「しあわせ」を世界中に届けることができればいいですね。期待しています。
  • What's your Story?
    (RCOJ会報vol.70巻頭 from officeから)