それぞれのStory

佐賀 勉さん(46、東京、RCOJ9605100)

学生時代に憧れたユーノスロードスター。社会人になりローンを組んで購入しすでに21年以上が経とうとしています。当時は、まさかこんなに長い期間乗るとは思ってもいませんでした。遠くはカートレインやフェリーも使って北海道、四国、九州へ、近くは関東近郊へドライブと、冬はスキーとオールシーズン使って楽しんでいました。
時が経ち結婚して子供ができて二人乗りでは問題となった時にも、嫁さんも一緒に色んな所へ行った思い出があるロードスターを手放す気にはならず、そのまま2台体制へ。
ロードスターがなくなるかとなった一番の事件は、とある山道での大型バイクとの接触事故です。右前方大破で廃車も考えましたが、当時5〜6歳の娘もオープンカーのある生活が普通になっていて直して欲しいとの一言でやはり修理することに。ですが、修理部分だけ再塗装では他の部分の退色していた赤と違和感が出ると言われ、当時から乗っていたマツダスピードファミリアと同じ青に模様替えしてしまいました。
そのファミリアは、スキーでの使用が多く錆がすごい状態へ。特にブレーキ周りの錆がひどく、キャリパーのねじが外せない、その取り付け部が外せない、最後の手段サスアームごと交換で対応などといった状態で修理費が馬鹿にならず今年の冬に手放すことに。引き取りの時には、前進ではブレーキを引きずった異音、後進では固着してタイヤが回らない状態でした。
ちなみに、ロードスターの方も昔のスキーでのダメージで錆の進行が著しく、数年前にサスアーム、燃料タンクなど交換といった実績もちです。しかし、動かなくなる程ではないので、さすがバブル時代設計の高品質と勝手に思っております。
長く続いた2台体制も5月に転居し車が一台しか置けない状態になり、今は家のガレージにはアバルト595Cがあります。ロードスターは手放したわけではなく、知り合いの所に置いてもらっています。知り合いの所まで1時間程度ですのですぐに乗ることもできるのですが、やはりいつも乗れるとは違う環境です。
アバルトもいい車ではありますが、身体に馴染む感覚が弱くしっくりこない感じです。ロードスターはすでに21年物ですので、エンジン、ボディーの経年劣化は否めないにも関わらず、基本設計の良さもあるのか、やはりその軽快感、一体感はすごいと思います。
今はいつでも見られる、乗れる環境でないのでロードスター禁断症状です。そうは言っても他のオーナーの方では諸事情で手放す方いる中で、知り合いが預かってくれるという感謝すべき環境だと思います。この先、子供が独り立ちして、二人乗りでもよい環境になったら、また自分の手元にロードスターを戻すつもりです。早くその日が来るのを待っているのですが、その時は子供が独り立ちする寂しさとのトレードです。ま、これも時の流れ。幸せな悩みですね。これからも、ロードスターと共に楽しい人生を送りたいです。
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    (RCOJ会報vol.70巻頭 from officeから)